基本情報

マルセル・デュシャン(1887年7月28日~1968年10月2日)はフランス生まれのアメリカ人画家、彫刻家、チェスの名手であり、作家でもある。デュシャンのごとく美術史の進路を大きく変えたと誇れるほどの芸術家は数少ないだろう。観念としての芸術とは何かを追求し、彼が初めてレディメードと言われる作品を出展した際には美術界に大きな衝撃を与えた。デュシャンの欲望や人間の性への尽きないこだわり、また彼が好んだ言葉遊びはシュールレアリスムと彼の作品とを結びつけることができるが、彼は自分の作品を特定の芸術的潮流と関連付けられることを断固として拒んだ。パブロ・ピカソやアンリ・マティスと共に、20世紀の初頭において造形芸術に革命的ともいえる発展をもたらした3人の芸術家の一人とみなされている。芸術は何よりも観念によって駆り立てられるものだという彼の主張から、一般にコンセプチュアル・アートの父であると考えられている。繰返しを恐れ、伝統的作品の踏襲を拒否する姿勢は、彼の芸術家としての短いキャリアの中で比較的作品が少なく、最後には美術界から撤退してしまったことの説明になっている。1912年に油絵を複数制作後は油絵をほとんど描かなくなり、それ以降、彼の仲間の多く(アンリ・マティスなど)の作品を「網膜的」芸術(目を楽しませるだけの絵)として拒絶した。1913年にニューヨークのアーモリー・ショーに「階段を降りる裸体No.2]、また初のレディメード的作品「自転車の車輪」を出展した。1917年には世間を騒がせた「泉」を制作した。

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