基本情報

フアン・グリス(1887年~1927年)は、スペイン生まれで、パリで活躍したキュビスムの画家である。スペインで美術を学び、1906年にパリに出た時にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックというキュビスム創始者のアトリエ近くに住んだことで、彼らから多大な影響を受け、キュビスムを自身の作品に反映させ始めた。その作品は、キュビスムの中でもカラフルで、形態も分析的キュビスムや総合的キュビスムの理論に沿っているとされるが、明確な形態で、どの作品も何が描かれているかわかりやすいものである。描画においては、キュビスムの最大の特徴の一つである画面の細かな分割を基本にして、黄金比率を重視したり、色彩が反転するような画面構成を意識的に多用しており、見た目や感覚だけでなく、理論を重んじていたことが窺える。ピカソとブラックがキュビスムから離れた後も、ピュリスムの「エスプリ・ヌーヴォー」へ投稿するなど、グリスはキュビスムとして生涯活動を続けた。尿毒症により長く闘病生活を続けていたが、1927年にフランス中北部の都市ブローニュ=ビヤンクールにて死去。

  • 登録作品数8
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