基本情報

ジャン・アントワーヌ・ヴァトー(1684年10月10日(洗礼日)~1721年7月18日)は、アントワーヌ・ヴァトーとしてよく知られているフランスの画家である。彼はその短期間のキャリアにおいて、コレッジョやルーベンスの伝統に見られるような、色や動きへの関心の再生を支えた。衰えつつあるバロック様式を、より親しみやすく自然主義的、かつ古典的ではないロココ様式にシフトさせることで、新たによみがえらせた。ヴァトーは、劇的な空気を吹き込んだ田舎の牧歌的な場面を描く「フェート・ギャラント(雅な宴)」というジャンルを生み出したことで評価されている。ヴァトー作品の中でもよく知られている主題の一部は、イタリアの喜劇とバレエの世界から引き出されたものである。

その生涯の間、ヴァトーは愛好者の小さなサークルを超えて広く知られることがなかった。当時の美術批評においても、ほとんど言及されていなかった。マイケル・レベイ卿は、ヴァトーは「自分自身に忠実な個人主義画家の概念を無意識に創造した」と指摘している。彼の追随者ニコラ・ランクレとジャン=バティスト・パテルが貴族的でロマンチックな楽しみをものおじせずに描いたならば、ヴァトーは芸術についての芸術、画家の目を通して見た芸術の世界を先取りしていたといえる。ルイ15世時代の後半にブーシェやフラゴナールによって培われたロココ様式の気まぐれやみだらさとは対照的に、ヴァトーの劇的な品格は、愛や地上における喜びのはかなさに対する哀れみ、憂鬱、悲しみとともに魅力を放っている。

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