基本情報

エル・グレコ(1541年10月~1614年4月7日)はギリシャ出身のスペイン画壇の巨匠。彼は自分の作品に本名ドメニコス・テオトコプーロスとギリシャ文字で署名している。画家であると同時に彫刻家、建築家としても活躍した。グレコの生まれたクレタ島カンディアは当時ベネチア領であり、後期ビザンティン美術の中心地であった。1560年~1566年頃にヴェネツィアに渡ったと思われる。ヴェネツィアでは当時のヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノに師事した。1570年にローマに移り、工房を開き一連の作品を製作した。

イタリア滞在中の彼は、マニエリスムの要素とティントレットに代表される当時の偉大な画家たちから学んだヴェネツィア・ルネサンス様式の要素を取り入れることで、作品のスタイルを一層豊かなものにしている。彼の肖像画家としての才能は「ジョリオ・クローヴィオ」の肖像画」に顕著である。1577年、スペインのトレドに移り、そこに永住した。

トレドでは大きな仕事を請負い、彼の名を知らしめた作品のいくつかを製作した。エル・グレコの非常に個性的かつ表現主義的な作風は当時の人々を困惑させるものであったが、20世紀に入ると再評価されることになった。彼は表現主義とキュービズムの先駆者とみなされている一方で、彼の個性や絵画はレイナー・マリア・リルケやニコス・カザンツァキなどの詩人や作家のインスピレーションの源であった。現代の研究者たちは、彼を既存の会派には属さない非常に個性的な芸術家として位置づけている。ビザンティン様式の伝統と西洋美術を融合した細長い人物像や幻想的な色使いによって最もよく知られている画家である。

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