基本情報

ジョルジョーネ(1477年頃-1510年)はヴェネツィア出身のルネッサンス盛期に活躍したイタリア人画家であり、その生涯は30代前半という短さで幕を閉じた。ジョルジョーネはつかまえどころのない詩的な作風の画家として知られているが、現存するジョルジョーネが描いたとされる作品はわずか6点しかないとも言われている。残された絵画の独自性や本質的な意味等には不明な点が多く存在し、ヨーロッパの美術史では謎の多い人物の一人とされている。

わずかに年下であったティツィアーノと共にイタリアルネッサンス芸術の学派を造り上げ、フィレンツェ芸術の伝統的な画法とは対照的な、色彩や雰囲気に重きを置いた絵画を描いた。ジョルジョーネの現存するすべての作品の中で最も重要とされているのは、現在はドレスデンに所蔵されている『眠れるヴィーナス』である。『眠れるヴィーナス』は、一番初めにジョバンニ・モレッリ(19世紀の美術史家・政治家)によってジョルジョーネのものであると断定された。身体を覆っていたであろう白い布の上に横たわる女神と、背後に広がる照り輝く風景が調和したその作品の、精巧でなめらかな曲線美と官能的な輪郭は、観る人々を魅了させた。

  • 登録作品数7
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