基本情報

トマス・ゲインズバラ(1727年5月14日(洗礼日)~1788年8月2日)は、肖像画や風景画、版画などを制作したイギリスの画家である。彼はライバルのジョシュア・レノルズを凌いで、18世紀後半のイギリスにおける有力な肖像画家であった。素早い塗りの他に、熟練期の作品では淡い色調や緩やかな筆運びを特徴とした。ゲインズバラは肖像画よりも風景画を好み、リチャード・ウィルソンと共に18世紀のイギリス風景画の創始者とみなされている。ゲインズバラはまた、ロイヤル・アカデミーの創設メンバーの一人でもあった。

ゲインズバラの風景に対する情熱は、肖像画の人物を背景の自然と融合させた形で示されている。その情熱を裏付ける言葉として、彼は「肖像画にはうんざりだ。ヴィオラ・ダ・ガンバ(チェロ)を持ってどこか気持ちの良い村に行きたいと心底願っている。そこなら風景を描けるし、静かに、気楽に人生の終わりを楽しむことができる」と述べている。ゲインズバラは、しばしば小石、鏡、ブロッコリーなどをテーブルに配置することで作り上げた架空の風景を、蝋燭の光のもとで夜間に描くこともあった。ゲインズバラの唯一知られている弟子として、彼の甥、ゲインズバラ・デュポンがいる。

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