基本情報

ニコ・ピロスマニ(1862年~1918年)は、グルジアの画家である。グルジア東部の村で生まれ、鉄道や牧場で働くなど、様々な仕事を経験し、独学で絵を習得した。ピロスマニの作品は、原始主義や素朴派に分類され、人物、動物、暮らし、風景などをテーマに、グルジアの風土に育まれた世界を素朴な筆致で描いた。放浪の孤高の画家としても知られ、グルジアを放浪しながらその日暮らしを続けた。
1894年にグルジアを訪れたフランス人女優マルガリータに恋し、彼女の泊まるホテルの前の広場を花で埋め尽くしたというストーリーは、アンドレイ・ヴォズネセンスキーの詩によって有名になり、日本でも名曲「百万本のバラ」として知られている。1910年代に、ピロスマニの作品4点がモスクワ新聞に取り上げられるものの、原始主義的な作風のため、幼稚な絵だと批判されてしまう。1918年、失意のうち貧困により死去したが、死後、作品は高く評価されるようになり、国民的画家として愛されるようになった。現在も収集された200点余りの作品が国立美術館等で保存展示され、世界中で展覧会も開かれている。また現在は流通していない1ラリ紙幣の表面は、ピロスマニの肖像が使用されたり、今でもトビリシの旧市街地には、彼を模した銅像や絵画「庭番」の銅像がある。

  • 登録作品数12
  • 作品一覧