基本情報

ラウル・デュフィ(1877年~1953年)は、フォーヴィズム(野獣派)に分類される画家で、20世紀のフランスを代表する近代画家である。アンリ・マティスに感銘を受け、フォーヴィズムの一員に数えられるが、デュフィの作風は他のフォーヴィズムの画家たちとは一線を画す独自の世界を表現しているとされる。陽気な透明感のある色彩、リズム感のある絵画は音楽をイメージさせ、画題の多くは、音楽や海、馬や薔薇をモチーフとした。デュフィは、本の挿絵、舞台美術、織物のテキスタイルデザイン、膨大な数のタペストリー、陶器の装飾、雑誌「VOGUE」の表紙なども手掛け、ファッショナブルな作品を多く残している。デュフィは、1877年に北フランスのノルマンディーで生まれた。貧しいながらも音楽好きの一家で育ち、1895年に美術学校ル・アーヴル私立美術学校の夜間クラスへ通い始めた。1898年~1899年の兵役後、1900年にアーブル市から奨学金を得て、パリのエコール・デ・ボザールに入学。印象派やポスト印象派の画家達から多くを学び、アンリ・マティスから多大な影響を受けた。時代は、ベル・エポック、アール・ヌーヴォー、フォーヴィズム、キュビズムと美の基準や数多くの作品が目まぐるしく変遷していった。フォーヴィズムの活動終了後は、1911年ファッションデザイナーのポール・ポワレとの仕事でテキスタイルデザインを手掛け、その活動は本の挿絵にまで広がっていった。1918年ジャン・コクトーの舞台デザイン担当。1925年には「シャトー・ドゥ・フランス」シリーズが国際装飾美術展で金賞を受賞。その後も活躍は続き、1938年にパリ万国博覧会の電気館の装飾に、巨大壁画「電気の精」を描き、イラストレーターとしての評価を得た。1952年ヴェネツィア・ビエンナーレの国際大賞を受賞したが、翌年1953年に消化管出血のため死去した。

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