基本情報

ジョン・シンガー・サージェント(1856年~1925年)は、19世紀後半から20世紀前半のアメリカ人画家であり、エドワード朝時代の絢爛豪華さを喚起するような肖像画で知られている。1856年、イタリアのフィレンツェでアメリカ人の医師の息子として生まれる。サージェントは、イタリアとフランスで絵を学び、1884年にパリのサロンに出品した肖像画「マダムX」でスキャンダルになる。この肖像画は、当時の実在の女性ゴートロー婦人を描いたものと噂になり、人妻を挑発的で官能的に描いていると当時の批評家から非難を受けた。このスキャンダルにより、ゴートローはロンドンへ移住することになるが、数年後にはイギリスの代表的な肖像画家としての地位を築いた。1882年からロンドンのロイヤル・アカデミーに出品しており、1897年にアカデミー正会員になっている。肖像画の制作に加え、ボストン公立図書館(1890年)やボストン美術館(1916年)などの公共建物の装飾絵画を手がけるため、アメリカにも数回訪れた。ボストン美術館の円形大ホールの装飾レリーフのデザインや、天井画、空間全体の設計を担当し、彼の死の直前まで制作に携わった。1907年からは肖像画の依頼は受けず、晩年は水彩画のみを描き、1925年ロンドンでこの世を去ることとなった。

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