基本情報

アルフレッド・シスレー(1839年 – 1899年)は、印象派の風景画家で、絹を扱う貿易商の父と音楽に精通した教養人である母の元、フランスに生まれる。1857年、父親はシスレーに商業を学ばせる為、イギリスへ彼を留学させる。ところが、シスレーはロンドンの美術館でターナーやコンスタブルの絵画に感銘を受け、1861年に商売の勉強を諦めてパリに戻る。翌年、エコール・デ・ボザールに入学し、マルク=シャルル=ガブリエル・グレールに師事する。シャルル=ガブリエル・グレールのアトリエで、後の印象派の中心人物であるクロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、エドガー・ドガと出会う。

シスレーは、屋外での製作を印象派の中で最も貫いた画家であり、ルノワールやピサロと違って人物画はほとんど描かず、風景画の作品を生み出し続けた。シスレーは、800点ほどの作品を残していると言われているが、静物やポートレートの20点以外は全て風景画である。彼の重要な作品には、1874年にハンプトン・コート宮殿周辺で描かれたテムズ川シリーズや、モレ=シュル=ロワン近郊の風景を描いた作品が挙げられ、著名な作品には、淡い色調の静けさが特徴的なパリ郊外のセーヌ川と橋を描いた作品がある。シスレーの色使いと表現力は、年月をかけて強さを増していったが、生きている間に作品が高く評価されることはなく、彼の死の翌年の1900年に「ポート・マルリーの洪水」が競売で最高値をつけた。

  • 登録作品数10
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