基本情報

グイド・レーニは1575年にイタリアのボローニャに生まれ、1642年に死去した初期バロックのイタリア人画家であり、神話的・宗教的な題材の描写による古典的な理想主義が有名である。

レーニは10歳の時に初めて徒弟としてフラマン人画家デニス・カルヴァルトに師事し、後に同じくボローニャ出身の画家であるカラッチの斬新な自然主義に影響を受けた。

1599年に彼は画家のギルドに迎え入れられ、1601年にはアトリエをボローニャとローマの2箇所に分けた。卓越した名声を得るうちに、ジョヴァンニ・ランフランコやアルバーニ、アントニオ・カラッチの様な助手たちを従えていった。やや暴君のような気性であったものの、助手たちは彼の奇抜さに魅了されていった。

彼の初期の経歴として、レーニはパウルス5世と枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼの栄誉ある依頼を受け、彼らや他のパトロンたちにも多数のフレスコ画を制作した。その作品の中でも有名なフレスコ画が『アウローラ』(1613年-1614年)である。その信仰的且つ神話的な作品の中でレーニは、バロック主義の概念と古典的な束縛による複雑さを抑えた画風を発展させた。『アタランテとヒッポメネス』(1625年)のような作品では、古代美術の理想を反映させ、優雅なポーズをとる肖像画に対する彼の好みを表現した。後半の経歴においては、レーニはより明るく柔らかな色合いを用い、極めて自由な筆使いとなった。

カラッチ一族の作品を除いて、主にレーニの作品に影響をもたらしたのはラファエロや古代ギリシャの彫刻であると言える。彼は、実際には「理想化された調和」として存在する「古典的な調和」を実現させるべく、懸命に努力した。色や形の柔らかさを研究したことにより、作品の雰囲気は穏やかで落ち着いたものとなっている。彼は宗教画によって、ヨーロッパにおいて最も有名な画家の一人となり、他のイタリア人バロック派画家の手本となった。

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