基本情報

ヤコポ・ダ・ポントルモ(1494年~1557年)本名ヤコポ・カルッチはイタリア人マニエリスム期の画家、肖像画家である。フィレンツェルネッサンス芸術の特徴である穏やかな遠近画法から転じ、曖昧な遠近法や、時には重力に逆らい浮いているようにも見える絡みついた人物画が有名である。

ポントルモはエンポリ近くのポントルメに生まれた。ヴァザーリは『若く、憂鬱で孤独な』孤児の少年が、どのように若い見習いとして往来をしたのかを述べている。主にミケランジェロの作品を観るためであったローマへの小旅行は、その後のポントルモの芸術様式に影響を与えた。何者かに取り付かれたような表情や細長い身体の人物画はポントルモの特徴である。

フィレンツェのサンタ・フェリチカ教会にあるブルネレスキが設計した大判の祭壇画『十字架降架』(1528年)は、現代もなお残されているポントルモの傑作であると認識されている。その描かれている鮮明な人物画と鮮やかな色彩は、平らな空間ではありつつも非常に複雑な楕円型の構成で描かれている。また『十字架降架』という名として知られているとは言えどそこには一切十字架は描かれておらず、『キリストの追悼』等と名づけたほうがより適切ではないかとも言われている。

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