基本情報

ピエール・ロワ(1880年8月10日~1950年9月26日)はフランスの画家、イラストレーター、デザイナー。ナント生まれ。彼の家族は作家であるジュール・ヴェルネと親交があり彼の物語は少年のロワに大きな感動を与えた。彼が後世画家の道を選んだのには彼の影響が少なからずあったのかもしれない。1904年にパリに移り、エコール・デ・ボザール、アカデミー・ジュリアン、アール・デコで学んだ。彼の初期の作品は新印象派のもので、1908年に野獣派のサークルに入ったが、1920年頃ジョルジョ・デ・キリコの作品と出会い、シュールレアリストのスタイルに近づいていった。彼は第1回シュールレアリスム派の展覧会に参加し(1925年のパリのギャラリー・ピエール)、他のグループの展覧会にも何回か出展した。彼の作品はダリやルネ・マグリットと同じ系譜であり、静物を奇妙に並べて謎めいた感覚を生み出している。彼の最も知られた作品は「階段状の危険」で、大蛇が平凡な中流家庭の室内の階段をくねくねと降りて来ている作品である。彼の他の作品には劇場やバレーの舞台セットの制作、リトグラフや木版の本のイラストがある。彼はシュールレアリスムの父と呼ばれたが一般にはそれほど知られていない。彼の非常に個性的で不安を掻き立てるような作品は1920年代にシュールレアリストたちに、1930年代にはアメリカの前衛派に賞賛されたが、彼の評判は彼の死後1950年代には消滅してしまったようである。しかし、彼は幻覚法の最も挑発的な開発者の一人であり、彼の再発見の機は熟している。

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