基本情報

レオノール・フィニ(1907年8月30日~1996年1月18日)はイタリアで育ちルネッサンスやマニエリスム絵画を学んだ。均整、調和、理想美といった初期の美術様式を嫌う一方で、彼女の人物画は誇張され伸びた手足や顔が特徴となっており、16世紀のマニエリスム絵画で盛んであった不安定さや強い不安を彷彿とさせる。正式な教育を受けたわけではない彼女の絵の技量は非の打ちどころがない。情熱や自由、エロティシズムに駆り立てられた彼女は、ほぼ間違いなく最も反体制的、劇場型の自立した女性シュールレアリストであった。彼女はシュールレアリストたちとの展示会に出展したが、フィニの揺るぎない個性はこのグループの全体理念にはそぐわない点も多かった。フィニはこのムーブメントの中心を占めた多くの女性たちとは異なり、男性メンバーたちのカリスマ性や知性に心服することはなかった。男に服従したり追従することを嫌った。多くの絵に描かれているように、彼女は非常に背が高く猫のような目をもった印象的な外観を備えており、様々な点で人間らしいというよりは動物的である。彼女は動物と人間のハイブリッドを美術のモチーフとして取り入れた。彼女は自身のアイデンティティをスフィンクスと捉えたが、この謎めいた生き物の外観は巧みな技と自然との融合に対するフィニの愛情の象徴である。

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