基本情報

パオロ・ウッチェロ(1397-1475年)はイタリアの画家・数学者であり、絵画に視覚的な遠近法を用いるという、時代の先駆けとなる作品により注目を浴びた。芸術家の列伝を執筆したジョルジョ・ヴァザーリ(イタリアのマニエリスム期の画家)によると、ジョルジョはパオロの絵画を描く視点に心を奪われ、その正確な消失点を把握しようと一晩中研究を重ねていたと記載されている。

パオロのもっともよく知られている作品は、1432年のフィレンツェ軍とシエナ軍の戦いの様子を描いた3枚の絵画からなる《サン・ロマーノの戦い》であるが、この作品は長きに渡って《1416年聖エギディオの戦い》と誤った名称がつけられていた。3m以上の長さのある木製パネルに描かれたこのテンペラ画は、現在パリ・ロンドン・フィレンツェのそれぞれの美術館に所蔵されている。

パオロは他の芸術家たちが先駆けて採用していた写実性を重んじる画法ではなく、鮮やかな色使いが特徴である後期ゴシック様式で絵を描き、その画法は当時よく『風変り』であると揶揄され、またパオロ自身もその画法を追随する者を1人も残さなかった。

パオロの絵画が評価されたのは20世紀になってからであり、20世紀の文芸批評において影響を与えることとなった。

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