基本情報

ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ(1255/1260年頃~1319年頃)は中世におけるイタリアの代表的画家の一人でありシエナ派の創始者である。彼の作品は、古典に根差したイタリアの伝統的ビザンチン様式をゴシック様式の新たな精神と融合させたものである。

最高傑作はシエナ大聖堂の祭壇画「マエスタ」。ドウッチョは1278年頃までには独立した画家としての地位を確立していたと思われる。1285年4月15日にフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂から依頼されて描いた通称「ルチェライの聖母」と呼ばれる聖母子と六天使の祭壇画は長らくチマブーエの作品とされていたが、ドウッチョと教会側との雇用契約書が「ルチェライの聖母」に関するものであることが1930年になって初めて判明し、近年ようやくドウッチョの作品であることが認められた。

「ルチェライの聖母」を描いた後の20年はシエナで活動していたことが多くの文書により裏付けられている(「フランシスコ会修道士の聖母(1300年頃)」など)。この時期の作品の中でも、シエナ大聖堂の祭壇画である「マエスタ(1308年~1311年)」は彼のすばらしい才能が花開いた傑作である。彼はこの絵画においてビザンチン様式の力強さと尊厳をシエナ派の優美さや神秘性とを調和させることに成功している。

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