作品概要

旗(1954-55年)》は、画家のジャスパー・ジョーンズによって描かれた作品。制作年は?。

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抽象表現主義の解体

ジャスパー・ジョーンズは、仲間のロバート・ラウシェンバーグとともに、抽象表現主義の誇大なレトリックを、へこませるとまではいかないまでも、解体することにとりかかった。ラウシェンバーグが肥大化していくイメージの異質性をカンヴァスいっぱいに表現したのに対し、ジョーンズはより理性的で整然としたアプローチを好み、当初は旗、ダーツの標的、地図といった単独のモチーフに的を絞って描いていた。与えられた支持体(この場合はベニア板)にアメリカ合衆国旗を描き、作品そのものを旗という物体にしてしまうことがこの作品の根底にある意図なのだが、ここで「旗は何を象徴しているのかという点に極めて重要な変化が起こっている。

イメージの無効化

本作の企てにより「旗が旗でしかないとき」の矛盾があらわになる。画家はエンカウスティークという技法を用いている。蜜蝋ベースの速乾性材料を厚く盛ってインパストのような効果を出し、表現主義のように見せることのできる技法だが、おそらくそのせいで最も重要な変化が起こっている。こういう画材を使った結果、記号がアーティストの主観的な考えを意味するものとして解釈できなくなってしまったのである。さらに、通常なら全く存在しない、あるいは存在しないのが当然とされている無情な物質性を旗に与えることによって、イメージそのものの効力も阻害されてしまっている。抽象主義表現の遺産に対する反撃と批判たるこの作品は、どんな完成や画派にも与することなく、芸術の慣例をうまく切り抜けていったのである。

基本情報・編集情報

  • 画家ジャスパー・ジョーンズ
  • 作品名旗(1954-55年)
  • 制作年不明-不明
  • 製作国不明
  • 所蔵不明
  • 種類不明
  • 高さ不明
  • 横幅不明
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