作品概要

ヘラクレスとオンファレ》は、画家のフランソワ・ブーシェによって制作された作品。制作年は1731年から1731年で、プーシキン美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

描かれているのは、「ヘラクレスとオンファレ」というギリシャ神話主題の物語である。ヘラクレスはゼウスとアルクメネの子であり、ペルセウスの子孫にあたる英雄であった。殺人を犯したことから病に苦しむようになったヘラクレスは、神殿に赴き神託を得ようとした。しかし神託を与えなかった巫女に憤慨し、神殿を掠奪した。

その後「奴隷として身を売られ、3年間の奉公の後に殺人の代価を払え」という神託を受け、ヘラクレスはリューディアの女王オンファレに売られることとなった。オンファレの下で奴隷として糸紡ぎ(女性の仕事)をすることになったヘラクレスは、女装をさせられ、代わりにオンファレがヘラクレスの衣装であるライオンの毛皮を身にまとい、こん棒を持った。森で奇襲を受けたオンファレをヘラクレスが助けたことにより、英雄は女王の寵愛を勝ち取るに至り、二人は結婚した。

衣装を取り換えることで男性と女性の役割を入れ替えるこの主題は、女性による男性の支配を表現するものとして好んで描かれた。ブーシェの師であったフランソワ・ルモワーヌ(1688-1737)も、1724年に同主題の作品を描いている。ブーシェによる本作では二人は裸だが、下部にいる二人のキューピッドがそれぞれ糸巻き棒とライオンの毛皮を手にしている。

このような情熱的な作品は、ブーシェ作品の中でも珍しい。ブーシェによる愛の主題は、戯れ合いや媚態などで表現される、気高いものとして描かれることが多い。喜びと熱情で満ちた見事な構成のこの作品は、18世紀に生み出されたものの中でも最も大胆でエロチックなものであると言えるだろう。ブーシェによる初期の傑作である。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家フランソワ・ブーシェ
  • 作品名ヘラクレスとオンファレ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1731年 - 1731年
  • 製作国フランス
  • 所蔵プーシキン美術館 (ロシア)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ90cm
  • 横幅74cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • ヘラクレスとオンファレの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。