作品概要
《小さな花束を握ったターバンを被った少年》は、画家のマイケル・スウィートによって制作された作品。制作年は1658年から1661年で、ティッセン=ボルネミッサ美術館に所蔵されている。

スウィートは、ローマ時代からインスピレーションを受けた街並みの風景を絵画に描くだけでなく、老人や若者、少年少女などの肖像画を描いたが、中でも代表作が本作の《小さな花束を握ったターバンを被った少年》だ。
本作の特徴は、描かれたモデルが男性か女性かがわからないくらい中性的な存在として描かれている点にあり、そのことはモデルが持っている小さな花束によって一層強く印象づけられている。
フェルメールへの影響
本作は専門家によって、ヨハネス・フェルメールの名作《真珠の耳飾りの少女》に影響を与えたと指摘されている。異国情緒溢れるターバンを描いた作品は、オランダでフェルメールの目に触れたと考えられており、同作の印象的な青いターバンへと繋がった。
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