作品概要

赤い帽子の若い男の肖像画》は、画家のヤコポ・ダ・ポントルモによって制作された作品。制作年は1529年から1529年で、ロンドン国立肖像画美術館に所蔵されている。

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赤い帽子の若い男の肖像画は、フィレンツェの画家ポントルモが残した唯一の15の肖像画の一つであり、彼の母国のイタリアの外にある彼の数少ない作品の一つである。

この肖像画はフィレンツェの絵画の様相を変えたマニエリスムの一例である。下から見上げたような角度で、体をひねったようなポーズのモデルが描かれている。このような様式は18世紀には姿を消した。

2017年10月にイギリスは3千万ポンド(政府の補助金と募金)でこの絵をアメリカのコレクターから買い取った。なぜそれは重要なのか?この特定の絵を英国に残すことがなぜ重要なのか?ーこれは単なる美しい肖像画ではなく、政治と歴史が動いた軌跡を読み解く文書だからである。

1529年、フィレンツェ共和国は独立する準備をしていた。共和国 – 自身で自身を支配するコミュニティ – は、この時代のヨーロッパでは革新的で政治的理想だった。国民の多くが長年独裁政治を行っていたメヂチ家を追放する決意をした。その時期にメヂチ家の頂点であったクレマン7世は、フィレンツェ共和国を倒す為の巨大な帝国軍隊を送ることに同意したカール5世ローマ皇帝と契約を結んだ。

この絵画のモデルはおそらくカルロ・ネロニと呼ばれる若い貴族の異端者であり、彼は共和党にボランティアとして参加した者達の象徴である。市の召集に対応する準備は整い、油断のない緊張感が感じられる。彼の手は今にでもその剣を抜きそうに近い。フィレンツェ共和国がまさに誕生しようとしていた時代のワンシーンなのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ヤコポ・ダ・ポントルモ
  • 作品名赤い帽子の若い男の肖像画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1529年 - 1529年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ロンドン国立肖像画美術館 (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ92cmcm
  • 横幅73cmcm
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