作品概要

枢機卿帽のある聖ヒエロニムス》は、画家のジョルジュ・ド・ラ・トゥールによって制作された作品。制作年は1620年から不明年で、ストックホルム国立美術館に所蔵されている。

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『枢機卿帽のある聖ヒエロニムス』は、フランスの画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールによって、おそらく1620年代に描かれた絵画である。スウェーデンのストックホルム国立美術館に所蔵されている。

聖ヒエロニムスは、聖書をラテン語に翻訳したことで知られる神学者であり、キリスト教の聖人である。シリアの砂漠で修業生活を送る最中、何度も襲い来る肉欲の誘惑に打ち勝ったというエピソードがよく知られている。この作品は、修行の合間に浮かぶ邪念を追い払うヒエロニムスの姿が描かれている。自身の体を打つための鞭の先には、血が付着しているのが見える。足元に描かれた石は、肉欲に打ち勝つためにおのれの胸を石で叩いたというエピソードから来ている。

聖ヒエロニムスを描く際のアトリビュートとしてはライオンや聖書、どくろや十字架が有名だが、この枢機卿の赤いローブや帽子もまた彼を表す記号としてよく用いられる。枢機卿は教皇に次ぐ高い地位であり、ヒエロニムスの生きた時代にはまだ存在しない称号であったが、彼の徳の高さ、博士としての地位を示すために、15世紀頃から共に描かれるようになった。実際、ヒエロニムスは教皇ダマスス一世の下で要職に就いている。ヒエロニムスの肉体と共に光に照らされて浮かび上がる鮮やかな赤は、鑑賞者に強い印象を与える。

フランスのグルノーブル美術館には、本作と同構図で、帽子の代わりに光輪の描かれた「光輪のある聖ヒエロニムス」が所蔵されている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
  • 作品名枢機卿帽のある聖ヒエロニムス
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1620年 - 不明年
  • 製作国不明
  • 所蔵ストックホルム国立美術館 (スウェーデン)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ152cm
  • 横幅109cm
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