作品概要

書物のあるマグダラのマリア》は、画家のジョルジュ・ド・ラ・トゥールによって制作された作品。制作年は1630年から1632年で、個人蔵に所蔵されている。

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マグダラのマリアを好んで描いたラ・トゥール

ジョルジュ・ド・ラ・トゥールはマグダラのマリアを好んで描いた画家である。よく知られている作品は、本作の他にルーヴル美術館やロサンゼルス・カウンティ美術館所蔵の「常夜灯のあるマグダラのマリア」、メトロポリタン美術館所蔵の「二つの炎のあるマグダラのマリア」、ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵の「鏡のマグダラのマリア」などがある。

ラ・トゥールは作品にめったに署名をせず、その作品の多くは制作年もはっきりとはわかっていない。この「書物のあるマグダラのマリア」は、画家の初期作品であると考えられているが、晩年の作であると唱える説もある。

通説とは異なるマグダラのマリア

マグダラのマリアは、新約聖書の登場人物であり、イエスに従った女性として知られている。キリスト教主題の作品にはよく登場し、「ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな)」はもちろん、「キリストの磔刑」といった主題にもほぼ彼女が描かれている。単体で描かれる場合は、アトリビュート(持物)である香油壺やどくろと共に、洞窟を背景に描かれることが多い。

だがラ・トゥールの描くマグダラのマリアは、こうした流れからはやや外れている。どくろは描かれるものの、暗い室内でろうそくを前に瞑想にふけるような横顔を見せる、というのがラ・トゥールの描くマグダラのマリアの共通点である。

ラ・トゥールの描くマグダラのマリアはほとんどが着衣なのに対し、この作品では上半身が裸の姿で描かれている。マグダラのマリアは裸やそれに近い姿で描かれることが多いが、そういった作品の多くが官能性をまとっているのに対し、この作品にはそのような匂いは皆無である。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
  • 作品名書物のあるマグダラのマリア
  • 制作年1630年-1632年
  • 製作国不明
  • 所蔵個人蔵 (アメリカ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ78cm
  • 横幅101cm
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