作品概要

かごに入れた紡錘を持つ婦人》は、画家のアンドレア・デル・サルトによって制作された作品。制作年は1516年から1516年で、ウフィッツィに所蔵されている。

詳細な画像を見る

本作はおそらくアンドレア・デル・サルトが始まり、アシスタントのポントルモが完成した絵の一つである。よってこの絵画の帰属はポントルモかアンドレア・デル・サルトかで議論されていたが、最近アンドレア・デル・サルトに譲渡された。

デル・サルトとポントルモ

アンドレア・デル・サルトはフィレンツェに生まれ、フィレンツェ派の巨匠の一人であるピエロ・ディ・コジモに師事する。代表作は『アルピエ(ハルピュイア)の聖母』であり、安定した三角形構図、甘美な色彩、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響が見られるスフマート(もやのかかったように表す描法/霧状効果)技法などの、アンドレアの画風の特色が見られる。アンドレアの弟子はポントルモの他にロッソ・フィオレンティーノなど、次世代のマニエリスム絵画を担う画家がいる。

ポントルモはマニエリスム第一世代を代表するイタリア画家であり、フィレンツェから西に35kmほど行ったエンポリという街のポントルメ(Pontorme)という地区の出身。ミケランジェロやデューラー、ボッティチェリなどの作品から影響を受けた。

作品の特徴

女性の顔に見られる幾つかの特徴は、プロントの作品らしさそのものである。かすかに眉を寄せる、内なる緊張を醸し出す独特の尊厳と優しさが共存した表情は、プッチーの祭壇画に描かれている聖人のものを思い出させる。この絵画のイメージモデルはラファエロの「ヴァレッタ」と言われている。

アンドレアの典型的な作品に見られるように、全体的に少し回転した構成と、動きの中に小さな密度を与え新・ゴシックとも言えるような線が、ポントルモの肖像画との違いである。劇的な明暗効果を使用しているにも関わらず、柔らかいドレープー女性に古典的な気品を与えるーの色彩豊かさを損なっていない。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家アンドレア・デル・サルト
  • 作品名かごに入れた紡錘を持つ婦人
  • 制作年1516年-1516年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ウフィッツィ (イタリア)
  • 種類木版に油絵
  • 高さ76cmcm
  • 横幅54cmcm
  • 投稿日
  • 編集者
  • かごに入れた紡錘を持つ婦人の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。