作品概要

埋葬》は、画家のティツィアーノ・ヴェチェッリオによって制作された作品。制作年は1558年から1559年で、プラド美術館に所蔵されている。

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《埋葬》はスペイン王家のフィリップ2世に依頼され、1559年にティツィアーノ・ヴェチェッリオによって描かれた油彩画である。

ティツィアーノはこれと同じ主題で1520年にも作品《キリストの埋葬》を残しており、それを製作の基盤としているとする説が有力である。しかし基盤とはしていながらも、同じ主題で描かれた二つの絵画は全く異なる描き方がされている。

《キリストの埋葬》との対比

1520年に描かれた《キリストの埋葬》では均一で物語的な画面を構成しようとしているのに対し、《埋葬》においては、古典的な構図にとらわれずに、大胆な陰影と構図(よく見てみるとキリストの体躯はやや大きく表現されている)をもって、人物の配置や視点の置き方で、切迫感のある画面を作り上げている。

《埋葬》を描く上で、ティツィアーノは大胆な筆使いと鮮烈な色使いを駆使しており、晩年のティツィアーノの熟練した技巧が詰め込まれている。

画中の人物

画面左の、キリストの上半身を支えている老人はニコデムスである。彼はキリスト教が危険視されていた当時に、人目を忍んでキリストの元へ通い、教えを受けていたユダヤ人である。キリストの磔刑後、ニコデムスはキリストを十字架から降ろすことを許され、画中では彼の体を白布に包んで横たえている。

中央に描かれたキリストの次に重要と言える人物であるニコデムスの顔は、ティツィアーノの顔であるという説が最も有力である。それは、ルネサンス盛期のヴェネツィアにおいて活躍していた画家のラファエロに影響を受けた可能性が指摘されており、生と死についての主題を多く取り上げていたティツィアーノを鑑賞する上で、重要な問題になっている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
  • 作品名埋葬
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1558年 - 1559年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵プラド美術館 (スペイン)
  • 種類油彩・キャンバス
  • 高さ137cm
  • 横幅175cm
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