作品概要

パウロ3世とその孫たち》は、画家のティツィアーノ・ヴェチェッリオによって制作された作品。制作年は1545年から1546年で、国立カポディモンテ美術館に所蔵されている。

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《パウロ3世とその孫たち》は、ティツィアーノ・ヴェチェッリオによって描かれた肖像画。 ファルネーゼ家の依頼により、1545年秋から1546年6月までのローマ滞在の際に描かれた。

図像と意味

教皇パウロ三世とその孫、アレッサンドロとオッターヴィオの関係が描かれている。教皇の背後にいるのが枢機卿アレッサンドロ、ひざまずいて教皇の足にキスをしようとしているのがオッターヴィオである。テーブルクロスの深い赤、教皇のガウンの白の対比が鮮やかに描かれている一方で、暗い色の背景は、教皇と彼に服従する孫の間に漂う緊張した空気を表しているように見える。

老齢の教皇からは、要職を身内で固めるなどの野心的かつ狡猾な性格が読み取れるようである。毛皮のついた袖は彼の地位と権力を示し、上半身に広がったケープは彼の存在感を示している。教皇の目はオッターヴィオを批判的に睨んでいる、と捉える批評家もいる。

枢機卿の服を着てかしこまっているアレッサンドロと、大きく体を曲げているオッターヴィオの対照的な描かれ方も特徴的である。また、横のテーブルに置かれた時計は、教皇に残された時間が僅かであり死が近いということを表している。

考察

ティツィアーノが先に描いた二枚のパウロ三世の肖像画は敬意を持って描かれているが、本作品は時の権力者の無防備な姿を描いた点で前の二点の肖像画とは異なっている。

教皇の右手がほとんど描かれていない、ティツィアーノに特徴的な仕上げが施されていないことなどから、本作品は未完成である。

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基本情報・編集情報

  • 画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
  • 作品名パウロ3世とその孫たち
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1545年 - 1546年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵国立カポディモンテ美術館 (イタリア)
  • 種類キャンバス、油彩
  • 高さ210cm
  • 横幅176cm
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