作品概要

サン・ピエトロのピエタ》は、画家のミケランジェロ・ブオナローティによって制作された作品。制作年は1498年から1500年で、サン・ピエトロ大聖堂に所蔵されている。

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《サン・ピエトロのピエタ》は、死んで十字架からおろされたキリストを抱く聖母マリアをテーマとする数々の芸術作品が多くの芸術家によって制作されたなかで、もっとも重要なものである。

若いマリア

ミケランジェロによるこの作品は、受難にあったキリストをマリアが膝の上に乗せ、抱く場面を表現している。このピエタに関する彼の解釈は、古典的な美についてのルネッサンス的考え方と自然主義とのバランスを保っているという意味で、重要である。

すなわち、それまでに他の芸術家たちによって制作されたピエタのマリアは老女であるのに対して、この作品のマリアは若く美しい女性として描写されている。また、はりつけにされた際の傷がごく小さなものにとどめられており、表情も苦悶ではなく穏やかさで表現されている。

キリストの受難を描くにあたりマリアを若々しく描写するということは先例のないことだったが、この点について、その若々しさが実際の年齢ではなくマリアの持つ不朽の美を象徴するものであるというのが有力な説である。他にも、ミケランジェロがダンテの『神曲』に影響を受けたからだとする説もある。

構図

このピエタ像は、マリアの頭部を頂点として、ピラミッド型となっており、マリアとキリストとの身体の大きさの比率に修正が加えられている。これは、女性の膝上に成人男性が足を投げ出して横たわるのを正確に表現することが難しいからであろう。

この作品は、ミケランジェロがサインを書き入れた生涯でただ一つのものである。マリアの胸元に自分の名前をサインしたが、後に彼はこれを後悔し、二度と自分の作品のサインをしないと誓ったと伝えられている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ミケランジェロ・ブオナローティ
  • 作品名サン・ピエトロのピエタ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1498年 - 1500年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵サン・ピエトロ大聖堂 (イタリア)
  • 種類大理石彫刻
  • 高さ174cm
  • 横幅195cm
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