作品概要

モーゼ》は、画家のミケランジェロ・ブオナローティによって制作された作品。制作年は1513年から1515年で、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会に所蔵されている。

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《モーゼ》は、ユリウス二世のための霊廟制作のなかで創作された彫刻の一つであり、当時使われていたウルガタ聖書に出てくる場面を表現したものである。しかし制作途中でユリウス二世が逝去したため、霊廟制作計画は中止となった。

造形と図像

この《モーゼ》は、全能性を示す豊かな髭を持ち、右足を地に着け、左足をそのつま先が地に触れる程度に浮かせている。また、右手は髭に触れながら十戒を抱き、左手も膝の上で髭を撫でている。

ヴァザーリ(Giorgio Vasari)はモーゼの顔の美しさを賞賛し、「十戒を授かったときの神性を表している」と述べている。また、フロイト(Freud)は、この像について、動きをテクニックで表した他の彫刻家作品とは一線を画しており、2本の角とともに《モーゼ》の豊かな髭を撫でる仕草や髪のうねりが、見る者に「知的な驚き」を与え、考えさせるような作品だと評価している。

また、とある新聞(’The Guardian’)では、右手で十戒を守るようにして抱え、血管や筋肉の張っている左手で暴動を制している場面を表現しているというように、このモーゼの様子をまた違った側面から捉えている。

特徴

この像の特徴は、前述の2本の角にある。出エジプト記にあるように、シナイ山から降りてきたモーゼは、人々が金の牛を崇拝しているのを見て激怒したのだが、そのときの怒りをこの2本の角は表している。しかし、11世紀あたりからユダヤ人の社会的地位が変わるとともに、この角の解釈にも変更が加えられた。すなわち、ユダヤ人が悪魔と結びつけられると、ユダヤ人であるモーゼの頭に生える角も、悪魔を象徴するものだと解釈されるようになった。

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基本情報・編集情報

  • 画家ミケランジェロ・ブオナローティ
  • 作品名モーゼ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1513年 - 1515年
  • 製作国不明
  • 所蔵サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会 (イタリア)
  • 種類大理石彫刻
  • 高さ366cm
  • 横幅155cm
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