作品概要

瀕死の奴隷》は、画家のミケランジェロ・ブオナローティによって制作された作品。制作年は1513年から1516年で、ルーヴル美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《瀕死の奴隷》はイタリア・ルネッサンス期の芸術家ミケランジェロ・ブオナローティによる彫刻である。教皇ユリウス2世の墓廟に、もう一体の立像「抵抗する奴隷」と共に置くため、1513年から1516年の間に制作された。

考察

《瀕死の奴隷》は、高さ2.15メートルの大理石像であり、パリのルーブル美術館に所蔵されている。1976年に美術史家リチャード・フライは、この像について「無機物の容赦無い力の前に生命が降伏する瞬間を思わせる」と記した。

また、チャールズ・ロバートソンは、「ヨーロッパ芸術における奴隷」と題された近年の学術的な本の中で、ルネサンス期イタリアでの現実の奴隷制度について、《瀕死の奴隷》をとりあげ論じている。

複数の《奴隷》

《瀕死の奴隷》の12体の複製像は、パリ12区警察署の最上階を装飾している。その建物は、アールデコ様式であるが、1991年に建築家マノロ・ニュネズ・ヤノヴスキイとミリアム・タイテルボームによってデザインされた。

《瀕死の奴隷》は、教皇ユリウス2世の墓廟のために造られた6つの奴隷像のうちのひとつであり、そのうち2つは現在ルーブル美術館に、残り4つはアカデミア美術館(フィレンツェ美術学校の美術館)にある。

《抵抗する奴隷》と《瀕死の奴隷》は、墓廟建設の第2案で着手された。計画では、ミケランジェロはモーゼ像の両側に奴隷像を置く予定だった。プロジェクトは予定通りに完成しなかったので、1546年頃に、ミケランジェロはふたつの奴隷像をリヨンにいるフィレンツェ人の亡命者ロベルト・ストロッツィへ贈った。そしてストロッツィが、奴隷像を、フランス王フランソワ1世に献上した。

ふたつの像は、アンヌ・ド・モンモランシー元帥へ譲渡され、その後はモンモランシー一族とリシュリュー一族の手に渡った。1794年に、《抵抗する奴隷》と《瀕死の奴隷》は、フランス政府によって買い取られ、以来、ルーブル美術館に保存されている。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ミケランジェロ・ブオナローティ
  • 作品名瀕死の奴隷
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1513年 - 1516年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類大理石彫刻
  • 高さ2.15cm
  • 横幅不明
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 瀕死の奴隷の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。