作品概要
《剣を持った少年》は、画家のエドゥアール・マネによって制作された作品。制作年は1861年から1861年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

モデルは義理の息子
本作では、少年がじっと前を見て立っている。彼は17世紀のスペイン宮廷に仕えた使用人の服装をまとっている。手にしている剣と剣ベルトは原寸大である。
作品のモデルとなったこの少年は、実はマネの義理の息子である。マネは1862年にスザンヌと結婚するのだが、彼女の息子がこのモデルだ。
ディエゴ・ベラスケスの影響を受けた作品
マネは、画家人生において、スペイン画家、ディエゴ・ベラスケスやフランス・ハルスの影響を大いに受けた。フランスの自然主義文学の小説家エミール・ゾラ(1840-1902)は、この作品はその典型だと評している。
後にこの作品は、フランスのディジョン市の画家とエッチング家のアルフォンス・レグロスによって再現された。
こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。