作品概要

薔薇の聖母》は、画家のパルミジャニーノによって制作された作品。制作年は1529年から1530年で、ドレスデン絵画館に所蔵されている。

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《薔薇の聖母》(Madonna of Rose)は、イタリアのマニエリスムを代表する画家パルミジャニーノによって、1529年頃から1530年頃にかけて、パルミジャニーノが描いた作品である。

解説

この作品は彼がボローニャに滞在している間に描かれた作品であると考えられている。かつて、フリードバルグは、この聖母に「本質的に非キリスト教的な官能性」を認め、腕の姿勢の手本を古代の彫像に基づいているとも指摘している。

この絵画から見て取れる「恥じらいの姿勢」は、楽園追放のエヴァや聖女像にもよく用いられたマニエリスムの画法であり、聖母の身体に密着した衣装も、ロッソやラファエロ派の画家に類例が数多く見られる。聖母図像に伝統的な衣装で手本の裸体を覆い隠すのを、パルミジャニーノ自身が拒んだため、薄い衣装に密着し、身体が透けて見えるのだと解説した。

考察

この聖母の官能性、人工的な腕、腰の姿勢、伏し目がちのかすかな微笑、密着した衣服。それらの点から想起させられるのは、女性の理想的肖像ではないだろうか。そしてイエスの手に握られたバラは、情熱と成功を表すシンボルであるとされる。

この女性の理想的肖像を筆頭する画家がレオナルドである。当時北イタリア一体に流布していたレオナルドを手本としたマニエリスムは、パルミジャニーノにも大きな影響を与え、この作品はその後のボローニャでの彼の過剰な形態の人口化に拍車をかけたように思われる。

現在

この絵画は現在ドイツのドレスデン美術館へ所蔵されている。第二次世界大戦で一時は大きな被害を被ったドレスデンだが、この絵画は運良くほとんど無傷の状態で現在も保管されてある。

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基本情報・編集情報

  • 画家パルミジャニーノ
  • 作品名薔薇の聖母
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1529年 - 1530年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ドレスデン絵画館 (ドイツ)
  • 種類油彩・板
  • 高さ109cm
  • 横幅88.5cm
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