作品概要

イレネに介抱される聖セバスティアヌス》は、画家のジョルジュ・ド・ラ・トゥールによって制作された作品。制作年は1649年から不明年で、ルーヴル美術館に所蔵されている。

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『イレネに介抱される聖セバスティアヌス』は、1649年頃にフランスの画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールによって描かれた絵画である。ルーヴル美術館所蔵であるが、同じ構図のものがベルリン美術館にも所蔵されている。また、1630年代に描かれたと思われる同タイトルの作品がキンベル美術館にも所蔵されているが、こちらは横長の作品で、イレネが聖セバスティアヌスの足に刺さった矢を抜く場面が描かれている。それに比べると、こちらのルーヴル美術館バージョンはより構成が洗練されており、記念碑のような作品に仕上がっている。

この作品では、聖セバスティアヌスがイレネにより発見される場面を描いている。聖セバスティアヌスは紀元前三世紀ごろ、キリスト教を迫害したディオクレティアヌス帝の統治下にあったローマ帝国の兵士であった。セバスティアヌスは秘密裏にキリスト教に改修するが、その事実が露見すると逮捕され、矢で射られるという刑を受けた。イレネという寡婦によって介抱されて傷は治癒するも、その後今度は殴打の刑により殉教したという。イレネはこうしたエピソードから、看護婦の守護聖人となっている。

松明を持っている女性がイレネである。強い光に照らされた顔には慈悲深さが満ちている。やや離れた位置にいるセバスティアヌスの痛々しい体が、松明の明かりでぼんやりと浮かび上がる描写にもラ・トゥールらしさが見える。青い頭巾をかぶって嘆き悲しんでいる女性がいるが、ベルリン美術館バージョンではこの頭巾が黒となっている。暗闇の中の青がより悲しみを表現していると言える。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
  • 作品名イレネに介抱される聖セバスティアヌス
  • 制作年1649年-不明年
  • 製作国不明
  • 所蔵ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ167cm
  • 横幅130cm
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