作品概要
《マルセイユの港》は、画家のポール・シニャックによって制作された作品。制作年は?。

分割主義
シニャックはスーラの系統的な制作手法や色彩理論に感銘を受け、21歳の時に建築から画家へと転向した。スーラの影響で、印象派のスケッチ風の筆遣いを捨て、点描スタイルを試みている。この絵で用いられている点描の技法は小さな点状に塗られた絵の具から成っていて、「分割主義」と呼ばれることになる。シニャックはさらに、スーラの先を行き、系統的に光の色のグラスのような長方形の筆致を並べた。
影響
本作の豊かで明るい色彩は、混ぜ合わせていない純色の絵の具を使って描くことによって生まれていて、アンリ=エドモンド・クロス、アンドレ・ドラン、アンリ・マティスなどの若い画家の影響がはっきりと見られる。これらの画家たちは互いに刺激しあい、シニャックはフォーヴィズムの発展に大きな役割を果たした。
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