作品概要

聖誕》は、画家のジョルジュ・ド・ラ・トゥールによって制作された作品。制作年は1645年から不明年で、レンヌ美術館に所蔵されている。

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『聖誕』は、フランスの画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールによって1645年頃に描かれた絵画。フランスのレンヌ美術館に所蔵されている。

赤ん坊を抱く伏し目がちの女性、それを見守る高齢の女性が描かれている。これが一般的な風俗画であるのか、聖母マリアとキリスト、マリアの母アンナを描いているのかどうかははっきりしない。

赤ん坊を抱いている母親は、腕や指の形でどのようにわが子を抱いているのかがよくわかる。その様子はぎこちなく、同時に優しく、壊れやすい宝物を抱いているかのようである。赤ん坊は包帯上のおくるみ(スワドリング)によりぐるぐる巻きにされている。これは中世から18世紀後半までのヨーロッパで一般的なものであった。左側の高齢の女性はおそらく赤ん坊の祖母もしくは助産師であろうが、左手にろうそくを持ち、右手でそれを覆っている。このろうそくの光が作品の唯一の光源となっており、生まれたばかりの赤ん坊を祝福するように照らしている。ろうそくが見えづらい位置に描かれていることから、あるいはこの光は赤ん坊がキリスト(世界の光)であることを示唆しているのかもしれない。その場合、高齢の女性の右手はまさしく祝福を表していると言える。

この作品がキリストの生誕という聖書の一場面を示しているのなら、天使や光輪、黄金の輝きなどといった表現を使わずにこれを描いた画家の力量に感嘆せざるを得ない。この作品のもたらす静寂や平和は、他のラ・トゥール作品と比べても稀有である。

基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
  • 作品名聖誕
  • 制作年1645年-不明年
  • 製作国不明
  • 所蔵レンヌ美術館 (フランス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ76cm
  • 横幅90cm
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