作品概要

聖母戴冠(1440年)》は、画家のフラ・アンジェリコによって制作された作品。制作年は1440年から1442年で、サン・マルコ修道院に所蔵されている。

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この絵は、フィレンツェのサン・マルコ修道院のセル9の壁にあるフレスコ画である。作者であるフラ・アンジェリコは、15世紀前半のフィレンツェを代表する画家であり、本名はグイ-ド・ディ・ピエトロ (Guido di Pietro) (1400-1455)で、フラ・アンジェリコは「修道士アンジェリコ」を意味する通称である。

「聖母戴冠」は、聖書外典に基づくもので、聖母が死後、天上界で戴冠される光景を表しており、栄光に満ちた息子であるキリストから冠を授かる場面である。

このフラスコ画は、恐らくフラ・アンジェリコによって描かれた最初の作品であると思われる。足元にはひざまずいた聖人が描かれており、左から聖トーマス、聖ベネディクト、聖ドミニク、聖フランシスコ、聖ペテロ、殉教者聖マルコである。これらの6人の聖人たちは、このシーンを伝統的に表現する上で、天上でキリストと聖母マリアを取り囲む、選ばれし者たちの象徴であると観ることができる。

しかし、彼らは、サン・マルコ修道院のフレスコ画のシリーズにおいて描かれている他のたくさんの人物がそうであるように、名目上は目撃者であるその事象から切り離されているような雰囲気が醸し出されている。天に向かう崇敬や熱視とともに、彼らは両手を上げている。しかし、戴冠のシーンを直視している者は誰もいない。

聖母マリアは腕を胸の前で折り畳み、冠を受けるために前方にかがんでいる。彼女は、この主題における通常の構成に忠実にキリストの傍らに座っている。

サン・マルコ修道院にあるフレスコ画のこのシリーズで、フラ・アンジェリコは、数字の利用により経済を、そして明白な感情表現の自制、さらに厳格な色使いといったことを通して、すぐれた力による彼自身の瞑想的なイメージを作り出してきた。

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基本情報・編集情報

  • 画家フラ・アンジェリコ
  • 作品名聖母戴冠(1440年)
  • 制作年1440年-1442年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵サン・マルコ修道院 (イタリア)
  • 種類フレスコ画
  • 高さ171cm
  • 横幅151cm
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