作品概要

聖トマスの不信》は、画家のジョルジョ・ヴァザーリによって制作された作品。制作年は1569年から1572年で、サンタ・クローチェ聖堂に所蔵されている。

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ジョルジョ・ヴァザーリは、イタリアのマニエリスム期の画家、建築家である。美術史家としてルネサンス期の画家についての伝記「芸術家列伝」を著したことで知られている。

『聖トマスの不信』は、フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂にある祭壇画の一つである。1565年、コジモ1世・ド・メディチはサンタ・クローチェ聖堂の改装を開始し、それを担う建築家としてジョルジョ・ヴァザーリを選んだ。礼拝堂の祭壇画はヴァザーリによってその主題を決められている。そこに描かれているのはすべてキリストの生涯の物語的な出来事であり、従来の聖母子の姿はない。ヴァザーリは、キリストの受難とその後の歴史物語を一連の祭壇画として据えた。

「トマスの不信」はキリストが復活したことを聞いた弟子のトマスがそれを信じないことから始まる聖書主題である。トマスは「そのわき(傷跡)に手を差し入れない限りそれを信じない」と他の弟子たちに言い放つ。その後トマスはキリストに手をわきに差し入れるように言われその通りにし、ようやくキリストの復活を信じた。そうしてキリストは「あなたは私を見たので信じたのか。見ないで信ずる者は、幸いである」とトマスに言う、というエピソードである。

この絵画は中央にキリストと聖トマスを描き、その周囲をアーチや人々で囲むことで、物語の中心主題であるキリストと聖トマスに焦点を当てるようにしている。場面が展開されている空間は、単一消失点(絵の中心にある)の遠近法により合理的に描かれている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジョ・ヴァザーリ
  • 作品名聖トマスの不信
  • 制作年1569年-1572年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵サンタ・クローチェ聖堂 (イタリア)
  • 種類板、油彩
  • 高さ不明cm
  • 横幅不明cm
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