作品概要
《コンポジション?》は、画家のワシリー・カンディンスキーによって制作された作品。制作年は?。

本作は、抽象絵画の創始者の一人であるカンディンスキーが30年かけて仕上げた代表作コンポジションシリーズ10枚のうちの1枚だ。この作品が描かれたのは、画家がドイツ、ワイマールの革新的な美術工芸学校バウハウス(※)で教鞭をとっていた時期にあたる。
コンポジション?では落ち着いた背景色の中、様々な色と形の幾何学的要素が相互に作用しながら、ダイナミックに飛び散っている。最も衝撃的な形は、小さな円たちの基準点として、また鋭いラインや三角形と鮮やかに対比する力強い存在として、左上隅に描かれた大きな黒い円だ。強烈な陽気さと静けさが同居するコンポジション?は、第一次大戦後の画家の作品の中、最も重要なものの一つと言えるだろう。
1926年のバウハウス時代、画家が特に熱を込めて教えたのが形態についての理論だった。本作は色と形態にまつわる彼の理論と、心理的・精神的効果にまつわる彼の理解を、初めて秩序あるやり方で表現した作品だ。
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