作品概要

国父コジモ・デ・メディチのメダルを持つ男性の肖像》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって制作された作品。制作年は1474?年から1475?年で、フィレンツェ ウフィッツィ美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

「国父コジモ・デ・メディチのメダルを持つ男性の肖像」は、1666年にカルロ・デ・メディチ枢機卿のコレクションからウフィッツィ美術館に入った作品である。かつては、フィリッピーノ・リッピの作品と考えられていた時代もあった。

モデルとなっている若い男性については、名前が知られていない。1704年の財産目録では「ピコ・デッラ・ミランドラ」、1825年の目録では「通風病みのピエロ(コジモ・デ・メディチの息子でロレンツォ・イル・マニーフィコの父)」、ピエロ・デ・メディチなど、さまざまな説がある。

豊かな頭髪が特徴の若い男性は、上半身だけが描かれて、その手に「国父」と言われたメディチ家のコジモのメダルを手にしている。若者の衣装は、当時のフィレンツェの富裕層の典型的なもので、染料が高価であった黒色の衣服に赤い帽子をかぶっている。こちらに向けられた視線は澄んでおり、メランコリーが感じられる。背景には縦に川が流れる風景が広がっている。空の色は、地平線に向けて薄くなっている。

手にしているコジモのメダルは、実際に1465年から1469年にかけて鋳造されたもので、フィレンツェのバルジェッロ美術館に本物が所蔵されている。メダルには「 MAGNUS COSMVS MEDICES PPP(国父)」の文字が刻まれている。

美術史家のロナルド・ライトバウンは、フランドル派のハンス・メムリンクが描いた「古代ローマの貨幣を持つ男性の肖像」との酷似性を指摘している。また、別の学者はボッティチェッリが1475年頃に制作した「マギの礼拝」に描いたボッティチェッリの自画像との相似を指摘する。この男性がボッティチェッリ自身であるならば、彼の弟でメディチ家のお抱え金細工師であったアントニオとの関係が浮かび上がってくるが、詳細は不明である。

メダルは、まるで摩耗したかのように描かれていることから、ボッティチェッリは実際のメダルを写生した可能性が高い。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名国父コジモ・デ・メディチのメダルを持つ男性の肖像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1474?年 - 1475?年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ ウフィッツィ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ57,5cm
  • 横幅44cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 国父コジモ・デ・メディチのメダルを持つ男性の肖像の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。