作品概要

柱廊の聖母子》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって制作された作品。制作年は1467年から1467年で、フィレンツェ ウフィッツィ美術館に所蔵されている。

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1467年頃に描かれたと推測される「柱廊の聖母子」は、長らく制作者が不明であった作品である。また、現在も満場一致で「ボッティチェッリ作」とされているわけではない。20世紀の初めに、美術史家アドルフォ・ヴェントゥーリがボッティチェッリの名前を主張したのが初めである。

セルジオ・ベッティーニ、ロベルト・サルヴィーニといった20世紀の美術史家は、総じてボッティチェッリ説を信奉している。19世紀までは、ボッティチェッリの弟子たちの作品が有力説となっていた。また、フィリッポ・リッピの作品と主張した研究者もいる。

聖母子の背景に描かれた柱廊と、その向こう側に見える丘のある風景が印象的である。柱廊の一角に座った聖母マリアの膝の上に、幼児イエスが母に抱きつくように脚を踏ん張らせている。その構図は、師のフィリッポ・リッピや彫刻家のドナテッロの影響が強く感じられる。ふくよかさを感じる肌の色と線、繊細な衣服の襞の動きなど、当時のフィレンツェの芸術家たちが競った技法が若きボッティチェッリの作品にも見ることができる。

全体のトーンは暗く、ブロンズを思わせる全体の色調はアントニオ・デル・ポッライオーロの影響といわれている。

聖母とイエスの表情はメランコリーに満ちたもので、これはボッティチェッリが後年に描いた作品にも見ることができる彼の特徴といえる。聖母マリアの沈鬱な表情と、いかにも幼児らしいイエスのはつらつとした動きが対照的である。

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基本情報・編集情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名柱廊の聖母子
  • 分類絵画
  • 制作年1467年-1467年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ ウフィッツィ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ72cm
  • 横幅50cm
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