作品概要

トマス・モアの肖像》は、画家のハンス・ホルバインによって制作された作品。制作年は1527年から1527年で、フリック・コレクションに所蔵されている。

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『トマス・モアの肖像』は、ドイツの画家ハンス・ホルバインによって1527年に描かれたトマス・モア(1478-1535)の肖像画である。ニューヨークのフリック・コレクションに所蔵されている。

本作は、ホルバインがロンドンに住んでいた時期に描かれたものである。ホルバインは、トマス・モアと親交の深かったオランダの人文主義者・エラスムスと親しかった。エラスムスの著書「痴愚神礼讃」は、トマス・モアの家で執筆された。エラスムスの肖像画も多く描いているホルバインは、エラスムスの推薦状を持ってイングランドへ渡り、トマス・モアの庇護を受けることになる。

トマス・モアは、ラテン語で記した著作「ユートピア」で知られるイングランドの法律家である。大法官まで登りつめるが、時の国王ヘンリー八世の離婚問題に対しカトリック信徒の立場から反対し、反逆罪の判決を受けて処刑された。そのためカトリックの殉教者として没後400年を経た1935年に列聖している。

ホルバインの肖像画に特徴的な写実的に描かれた人物の表情や、衣服の布の質感などの描写に優れたものが見られる。明確な色彩の中に、モデルの性格や感情までが織り込まれているような印象さえ受ける。

ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーには、おそらく17世紀初頭に描かれた本作の模写がある。ホルバインがトマス・モアを描いた肖像画は他にもあり、それは彼の家族を含めたものであったが、今は失われている。いくつかのスケッチや模写は現在も残っている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ハンス・ホルバイン
  • 作品名トマス・モアの肖像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1527年 - 1527年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵フリック・コレクション (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ74.2cm
  • 横幅59cm
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