作品概要
《干し草車》は、画家のジョン・コンスタブルによって制作された作品。制作年は?。

ロマン主義的風景画家
本当の自然よりも人の心を動かすような風景画を嗜好したのが、ロマン主義時代の風景画。その中でも自然を忠実に描こうとしたコンスタブルは故郷サフォーク州の穀倉地帯とロンドンを生涯に渡り描き続けた。非常にスケッチを大切にした画家で、その目的は移ろいやすい光線効果と自然現象を記録するためのものであった。
コンスタブルの最も有名な作品と思われる本作が、暖かい夏の午後の光景であることは手に取るようにわかる。ロンドンのアトリエで1821年に仕上げた堂々たる本作は、前年夏に描かれた一連のスケッチをもとに制作された。フルサイズの大作を描く技術は彼独自のもので、このため構図をがっちりと固めることができるし、観る方は作品に入り込むことができる。
評価
画家の作品はその粗いタッチなどからスケッチ、未完成品として当時のイギリスでは評価されなかった。しかし1824年にパリのサロンに展示されたときには、金メダルを受賞している。またドラクロワ、ジェリコーも高く評価し、特にフランス、バルビゾン派の風景画の発展に貢献した。
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