作品概要

シーレーノスの災難》は、画家のピエロ・ディ・コジモによって制作された作品。制作年は1500?年から1510?年で、ケンブリッジ・ハーバード美術館に所蔵されている。

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『シーレーノスの災難』は、ピエロ・ディ・コジモが描いた油絵である。このパネル画は、対となる絵画『蜂蜜の発見』と共に、おそらくジョバンニ・ヴェスプッチとその花嫁の婚礼の贈り物として依頼されたと考えられる。この組作品について、ジョルジョ・ヴァサーリが著書『ピエロ・ディ・コジモの生涯』の中で述べている。スズメバチは、ヴェスプッチ一族の紋章を飾っており、この場面は間違いなくユーモアとして選ばれただけでなく、新婚夫婦に対して、注意を促す物語としても描かれている。

この物語は、ローマの詩人プーブリウス・オウィディウス・ナーソーの『祭暦』の一節に基づいて描かれている。シーレーノスは、葡萄酒の神ディオニューソスの従者で、常に酔っぱらっていた。『祭暦』の一節の中で、シーレーノスは蜂蜜を探している。シーレーノスは彼のロバの背中に上り、蜂蜜を取ろうと、木の空洞に手を伸ばしている。しかし、その木の空洞の中には、スズメバチの巣があり、数々の災難が襲いかかった。シーレーノスが寄りかかっていた枝は折れ、ロバから落ち、尻を蹴られ、スズメバチに刺された。

右側には、ロバから地面に転げ落ちるシーレーノスが描かれ、三人のサテュロスが彼を立たせようと手助けしている。左側には、蜂に刺された部分の痛みを、泥で和らげている様子が描かれている。その様子を、ディオニューソスとアリアドネー、ニンフ達が笑って見ている。
この物語は、ヴェスプッチ家の名字の言葉遊びとして選ばれている。Vespucci(ヴェスプッチ)とvespa(イタリア語のスズメバチの意)は似ているためである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ピエロ・ディ・コジモ
  • 作品名シーレーノスの災難
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1500?年 - 1510?年
  • 製作国イタリア?
  • 所蔵ケンブリッジ・ハーバード美術館 (アメリカ合衆国)
  • 種類油絵、パネル
  • 高さ80.1cm
  • 横幅129.3cm
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