作品概要

聖ヒエロニムスとライオン》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1450年から1465年で、デトロイト美術館に所蔵されている。

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《聖ヒエロニムスとライオン》は1450年から1465年にかけ、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された。

聖ヒエロニムスとは

4世紀の聖人ヒエロニムスは四大ラテン教父の一人。聖書をギリシャ語からラテン語に翻訳したことで知られている。

現在のクロアチア東部であるダルマティアに生まれ、ローマやアンティオキアで哲学を勉強した後、キリスト教の研究への道を進んだ。ローマで教皇ダマスス1世に仕えた後は、イェルサレムやベツレヘムなどのユダヤ地方で活動した。

主題

この作品に描かれているのは、ヒエロニムスにまつわる2つのエピソードである。ひとつ目は後景、ヒエロニムスが苦行を行っているところだ。枢機卿の証である赤い帽子や衣を脱ぎ捨て、聖書と思われる書物を前に自らを罰している。

ふたつ目は前景、ヒエロニムスがライオンの前足に刺さった棘を小さな道具を使って抜いているところだ。

苦行についてはもともと伝記に記載されていたエピソードであるが、枢機卿であったこと、ライオンの棘を抜いたことは、13世紀になって初めて付け加えられたもの。教会の法律家、ボローニャのヨハネス・アンドレアスは、この伝説を利用して枢機卿の地位を高めた。その結果、ライオンはヒエロニムスの象徴となった。

度重なる加筆

作品の多くの部分に加筆が行われており、ロヒールのオリジナルのものを見分けることは困難である。例えば、ライオンの前足は当初、両方が地面についており、顔は横を向いていた。

加えて、聖ヒエロニムスの右手は膝の上の本に触れており、本は写字版であったと思われる。枢機卿を表す赤い帽子は地面に置かれていたのではなく、彼の背中に掛けられていたようだ。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名聖ヒエロニムスとライオン
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1450年 - 1465年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵デトロイト美術館 (アメリカ)
  • 種類板、油彩
  • 高さ30.8cm
  • 横幅25.2cm
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