作品概要

読書するマグダラのマリア》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1438年で、ナショナル・ギャラリー(ロンドン)に所蔵されている。

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《読書するマグダラのマリア》は、聖母子と何人かの聖人を描いた作品の一部が切り取られたものだと考えられる。

マグダラのマリア

ここに描かれているのはマグダラのマリアで、彼女はキリスト教の聖人、それもキリストの最初の女性の弟子であり、彼女の手前に置かれた壺がそのしるしである。というのも、彼女はキリストを尊敬するあまり非常に豪華な香油を彼の足に塗り、その上自らの髪でそれを拭ったと『ルカによる福音書』7章37-38節で述べられているからである。壺はその香油の入れ物を想起させるシンボルである。

場面は、この絵が制作されたのと同時代の富裕な市民の家の内部に設定されている。マグダラのマリアはクッションに座って信仰に関する本を読んでいる。若草色のドレスや金糸で刺繍された内側の服は豪奢である。

逸話

背景には北方ヨーロッパの風景が広がっている。背景は後世の手によって塗りつぶされていたが、1956年の洗浄によって、そこにロザリオを持ったヨセフの一部と赤い服を着て裸足の福音書記者ヨハネがいることが明らかになった。ヨセフの頭部と、もう一人の特定できない女性聖人の頭部のパネルが、リスボンのグルベンキアン美術館に所蔵されており、このマグダラのマリアのパネルと同じ一つの絵の一部をなしていたと考えられている。

背後のヨセフのロザリオ、マグダラのマリアの服、そして彼女の顔の繊細でリアリスティックな表現は、ロヒールの巨匠としての力量を十分に感じさせる。一方、床やマグダラのマリアの背後の棚、また彼女の香油の壺の描写には些か稚拙さが見られる。これはロヒールが絵のあまり重要でない部分については助手に描かせていたということを示している。

この時代の絵画制作において、助手に一部を描かせることは一般的である。このように多くの職人や助手を抱える大工房をロヒールも経営しており、それは大変成功していた。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名読書するマグダラのマリア
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1438年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵ナショナル・ギャラリー(ロンドン) (イギリス)
  • 種類板、油彩
  • 高さ62.2cm
  • 横幅54.4cm
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