作品概要

キリスト磔刑の二連画》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1460年で、フィラデルフィア美術館に所蔵されている。

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この作品は、1460年ごろロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された油彩画である。

図像

革新的で洗練された構図と霊的な熱烈さは、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの影響力のある芸術の特質である。中央で分割されたこの大きな2枚の絵は「コンパッシオ」、すなわちキリストの受難を聖母マリアが共に体験し苦しむことについての瞑想を促すものである。

右パネルの十字架上のキリストが死を迎え、左パネルの福音書記者ヨハネは気を失うマリアを支えるために前に出る。聖母の震えながら組まれた手は祈りと苦悩を同時に示唆し、この場面の霊的なパトスを優雅に表している。

失われたピース

従来はこの2枚のパネルはこれだけで完結した二連画だと考えられてきたが、最新の研究によりこの2枚のパネルの裏面にあった絵(ワシントンのナショナルギャラリーとディジョン美術館に所蔵)が発見され、現在は失われた中央部分とともに開閉できる三連祭壇画の外側の扉を形成していたことがわかった。それも、彩色や空間の使い方などから考えて、今はない中央部分は彫刻であっただろうと推測されている。

研究

祭壇画の注文主や最初に飾られていた場所は不明であるが、一説にはあるカルトジオ会修道院のために制作されたともいわれている。赤い布の前にほとんど無彩色の人物がいるという構成は1450-1455年ごろ描かれたマドリッドのエスコリアル宮の『キリスト磔刑』と共通している。

このエスコリアル宮の絵が当初はブリュッセルのカルトジオ会修道院に飾られていたため、フィラデルフィアの『キリスト磔刑』の二連画も同じようにカルトジオ会のものだと考えられたのである。しかしそれを裏付ける資料は現在のところ見つかっておらず、今後の研究が待たれる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名キリスト磔刑の二連画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1460年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵フィラデルフィア美術館 (アメリカ)
  • 種類板、油彩
  • 高さ180.3cm
  • 横幅186.4cm
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