作品概要

キリスト磔刑の三連画》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1443年から1445年で、美術史美術館に所蔵されている。

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本作品はロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって1443年から1445年ごろ描かれた油彩画である。

構成

この作品は3枚のパネルから構成されている。中央のパネルには「キリスト磔刑」、左のパネルにはマグダラのマリア、右のパネルには聖ヴェロニカか描かれている。

背景はひと続きで描かれており、全体が1枚の絵になっている。人物や天使らは悲嘆にくれており、ヨハネやキリストの衣は大きく翻っているものの、全体的に落ち着いた印象だ。人物の遥か後方に描かれているのは想像上のエルサレムの風景。ロヒールは、空想と実際のネーデルラントの風景とをうまく混ぜ合わせている。

主題

キリスト磔刑は言うまでもなく、キリスト教における最も重要なエピソードである。ユダの裏切りによって裁かれたキリストは十字架に架けられ、人類のすべての罪を一身に背負うのだ。このことにより、人類は現在から解放され、救済されるのである。

中央のパネルでは、聖母マリアが十字架にすがって嘆いており、福音書記者ヨハネがキリストから託されたマリアを支えようとしている。左のパネルで香油壺を抱えて涙しているのはマグダラのマリア、右のパネルで聖顔布を掲げているのは聖ヴェロニカだ。

聖ヴェロニカが掲げている聖顔布に描かれているのはキリストの顔。キリストが十字架を背負って歩かされている時、聖ヴェロニカがその汗を拭ったところ、布にありありと転写されたというものである。

夫婦が描かれた理由

十字架の向かって右側ににはこの作品の注文者と思われる夫婦が跪いている。もちろん実際に磔刑の場にいたわけではないが、他の登場人物らと同じ大きさで描かれている。

この時代のキリスト教徒は、実際にキリストがその場所にいるよう瞑想しながらキリスト像の前に跪いて祈っていた。つまり、この夫婦の姿は、それぞれの想像のなかにあるのだ。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名キリスト磔刑の三連画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1443年 - 1445年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵美術史美術館 (オーストリア)
  • 種類板、油彩
  • 高さ101cm
  • 横幅140cm
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