作品概要

授乳の聖母》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1430年から1451年で、美術史美術館に所蔵されている。

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この小さな油彩画は1430年ごろ、あるいは1451年ごろにロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって描かれた二連画の左側のパネルである。右側のパネルには『聖カタリナ』が描かれている。

図像

《授乳の聖母》では、中央に幼児キリストを抱いた聖母マリアが、赤と金の美しい布地で飾られた玉座の前に立っている。彼女は青い衣を身にまとい、天の女王であることを示すために冠をかぶっている。腕にまだ乳児のキリストを抱いているが、右の乳房をあらわにしてキリストに乳を含ませている。キリストは左手を乳房におき、あどけない様子で乳を吸っている。

このような、授乳する聖母のテーマは後期中世以降非常に好まれた。親密な母と子の愛情のこもった触れ合いが、見るものを惹きつけたのである。それと同時に、このように愛情深く授乳するマリアに対し、信者にも同様の愛情を向けてくれることが期待されたのである。現に、神の怒りを鎮めるため聖母マリアが自らの胸をあらわにし、この乳でもってキリストを育てたのでそれに免じて人類の罪を許すよう懇願するという絵画テーマさえ存在する。

構成

彼女が立っているのは、まるで壁龕(建築物の内装で像や飾りをおくために設けられる凹んだ部分、特にここではゴシック聖堂の中で聖像を置くためのへこみ)のように描かれた構造物の中である。この構造物は石造りの質感を出すために白黒で描かれていて、縁飾りや父なる神、アダムとエヴァなどが表されている。これらのモチーフによってこの絵全体がはまるで教会の中に飾られた像のように見えるだまし絵的効果を持っている。

この作品の注文主や、最初に飾られていた場所などははっきりしていない。しかし多くの研究者はこの作品がロヒールのごく初期の作品であると考えている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名授乳の聖母
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1430年 - 1451年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵美術史美術館 (オーストリア)
  • 種類板、油彩
  • 高さ18.9cm
  • 横幅12.1cm
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