作品概要

キリスト哀悼》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1460年から1463年で、ウフィツィ美術館に所蔵されている。

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《キリスト哀悼》は、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって1460年から1463年ごろ描かれた油彩画である。

主題

中央に描かれている岩にはキリストの遺体を入れる棺があり、岩の手前、ニコデモとアリマタヤのヨセフに支えられているのは死せるキリストだ。キリストの左右の手をそれぞれ、聖母マリアと福音書記者ヨハネが押し頂いて嘆いており、手前にはマグダラのマリアが跪いている。磔にされたキリストが亡くなり、十字架から降ろされて墓に埋葬される場面、人々が嘆いているところを描いた作品だ。

しかし、「キリストの哀悼」は物語の一場面を描写するというより、キリストの受難に思いを馳せ、その場で祈るための絵、いわゆる祈念画としての要素が強い。この作品も例外ではなく注文主の個人的な祈祷のために制作されたのだろう、アリマタヤのヨセフの顔はコジモ・デ・メディチ、ニコデモの顔はロヒールの肖像画であるという説もある。

作品が生まれた背景

この作品は恐らく、フィレンツェの貴族ロレンツォ・デ・メディチの1492年の遺産目録に記されている「主イエス・キリストの墓とその他5人の人々を描いた祭壇画」である。少なくとも1482年にはすでにメディチ家の別荘に飾られていたようだ。とは言え一説によると、1449年に記録されているフェラーラの貴族リオネロ・デステのために描かれた祭壇画の一部とも言われている。

いずれにせよ、この作品の構図はフラ・アンジェリコの「サン・マルコ祭壇画」(1438-1443年、ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク)に倣っており、ロヒールが1449年から1450年までイタリアを旅した際、この絵を目にしたことは確実である。かつてはアルブレヒト・デューラーやハンス・メムリンクの作品とされていたが、1992年の調査でロヒールの手によるものであることが明らかになった。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名キリスト哀悼
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1460年 - 1463年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵ウフィツィ美術館 (イタリア)
  • 種類板、油彩
  • 高さ96cm
  • 横幅110cm
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