作品概要

フランチェスコ・デステの肖像》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1460年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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この作品は、フェラーラ公レオネッロ・デステの庶子フランチェスコ・デステを描いた、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンによる肖像画である。

描かれた人物

フランチェスコは、君主の子息としての教育を受けるために1444年からブルゴーニュ公国のフィリップ善良公の宮廷のあるブリュッセルに滞在しており、そこでロヒールに肖像画を描かせた。制作は1460年ごろと思われ、彼が30歳前後のころであった。

フランチェスコは手にカナヅチと指輪を持っており、これは騎馬戦の賞品か、あるいは単に権力の象徴として描かれたのだろう。背景は肖像画には珍しく白く塗られているが、これはエステ家のシンボルカラー(白、赤、緑)の一つであることから選ばれたのと考えられる。

ロヒール・ファン・デル・ウェイデンは、15世紀において最も影響力のある画家の一人であった。依頼人であるフランチェスコは、洗練されて、いくらか憂鬱そうですらある貴族の男性として描かれている。

様式美

優雅で様式化されたフランチェスコの顔や手の輪郭は、ロヒールがネーデルラントの宮廷肖像画家として確立させた、優れた様式の中でも最上の質を誇る。このパネルの裏側にはエステ家の紋章盾と兜飾りが描かれており、この肖像画の紋章学上の意味を強調している。

また銘文も付加されており、それは次のようなものである。「すべてあなたのもの、フランチェスコ」これはフィリップ善良公に使える友人らに宛てられたメッセージであると思われる。また、「m」と「e」の文字は「marchese d’Este(エステの侯爵)」、すなわちフランチェスコ自身を指し、更に左上の「クールセルよ、もう二度と」というメッセージは、フランチェスコがこのクールセルの地で死んだ後誰かが書き加えたものだと考えられる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名フランチェスコ・デステの肖像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1460年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類板、油彩
  • 高さ31.8cm
  • 横幅22.2cm
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