作品概要

聖フベルトゥスの遺体の発掘》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1437年から1440年で、ナショナル・ギャラリー(ロンドン)に所蔵されている。

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この絵は1437年に建設されたブリュッセルの聖グドゥーラ大聖堂の中にある、聖フベルトゥス礼拝堂のために、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンとその工房の弟子たちによって制作された。この絵は、聖フベルトゥスの伝説を表した大きな祭壇画の一部である。

聖フベルトゥス

聖フベルトゥスは7世紀から8世紀にかけて活動したキリスト教の聖人で、アルデンヌ(フランス北東部)の森で宣教をし、のちにマーストリヒトとリエージュの司教になった。伝説によれば彼は貴族であったが、狩猟の最中に十字架が角の間ある雄鹿を見つけて回心し、敬虔なキリスト教徒になったという。そのため、聖フベルトゥスは狩人の守護聖人である。

727年に彼は死去し、リエージュから30キロ離れたフラという地に埋葬された。その後遺体は発掘されたが、奇跡によって腐らずにそのままの状態で保存されていることが皆にわかった。そのため彼は聖人として認定された。

図像

場面は825年に行われた遺体発掘の状況を示している。彼の遺体が、リエージュのサン・ピエール教会から発見される瞬間である。画面の左にリエージュの司教がいて、その背後にはルイ敬虔王(フランク王、在位814-840年)がいる。右には、ケルン大司教がいる。彼らの周囲には見物人が大勢おり、彼らは15世紀の、つまり描かれている当時のものではなく、この絵が制作された時代の服装をしている。

おそらくこれらの人々の顔は、この絵を含む祭壇画を注文した家族の肖像画になっていると考えられる。同様に、背景の建物も画中の15世紀当時の様式でなく、祭壇画が制作された時代のゴシック式の聖堂として描かれている。中央では聖フベルトゥスの遺体が墓から掘り起こされており、その姿は腐ったり白骨化したりせず生前のままであるという奇跡が明らかになり、居並ぶ人々を驚かせている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名聖フベルトゥスの遺体の発掘
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1437年 - 1440年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵ナショナル・ギャラリー(ロンドン) (イギリス)
  • 種類板、油彩、テンペラ
  • 高さ88.2cm
  • 横幅81.2cm
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