作品概要

ボーヌの祭壇画》は、画家のロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって制作された作品。制作年は1443年から1451年で、オテル・デュー(ボーヌ)に所蔵されている。

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《ボーヌの祭壇画》は、フランスの都市ボーヌの施療院の病室を飾るために、初期フランドル派の画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデンによって1443年から制作された作品である。

逸話

注文したのはニコラ・ロランとその妻ギゴーネ・ド・サランである。ロランはブルゴーニュ公国の宰相として高い地位にあった。当時、ボーヌの町には施療院がなかったうえ、戦乱のために荒廃していた。ロランは町のために、私財を投じて施療院を設立した。施療院の最も大きな病室にこの祭壇画は設置され、病人たちはベッドから直接この絵を見て心の慰め、死後の審判への心構えとした。

構成

祭壇画は大小9枚のパネルからなり、両脇の2枚のパネルが開閉できた。平日にはパネルは閉じられていて、そこには中央上部に「受胎告知」、下部に「聖セバスティアヌス」・「聖アントニウス」がグリザイユ(白黒)で描かれている。この2人の聖人はどちらも病気に対する守護をもたらす聖人である。さらに2人の聖人の両脇には、色付きで注文主のニコラ・ロランと妻ギゴーネ・ド・サランが跪いた姿で描かれている。

祭壇画は日曜や教会の定める祝祭日に開かれてその素晴らしい姿をあらわにする。内側の面は9枚全てにわたって「最後の審判」が描かれている。中央のパネルには上部に審判者としてのキリスト、下部には秤を持った天使ミカエルが描かれ、墓から蘇った死者の魂の重さを量っている。

キリストの右手には聖母マリア、左手には洗礼者ヨハネがいて、それぞれが聖人を率いてキリストに慈悲を乞うている。更に向かって最も左、すなわち聖母マリアの側の端のパネルには天国の門が描かれ、天国に入ることのできる者が天使に導かれて階段を登ろうとしている。一方で洗礼者ヨハネの背後、向かって最も右のパネルでは地獄の暗い深淵が口を開け、火を吹いている。罪とされた者はそこに追い立てられて、凄惨な形相で落ち込んでゆく。

祭壇画を見る病人はこのような描写を見て心を正し、また外側パネルの聖人に自分の救済を祈って最後の時を過ごしたのだろう。

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基本情報・編集情報

  • 画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデン
  • 作品名ボーヌの祭壇画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1443年 - 1451年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵オテル・デュー(ボーヌ) (フランス)
  • 種類板、油彩
  • 高さ220cm
  • 横幅548cm
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